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第94号 ヒル吸い療法

ヒル(水蛭)を、大量消費した19世紀のロンドン、パリ。

ヒルは生薬名を水蛭(スイテツ)といいます。

内服する処方もありますが、今回は、生きたヒルを使った療法を紹介します。

ヒルを使うなんて、気持ち悪い、遅れている、野蛮だと思うでしょうが、そうでも、ないですよ。



ヒルに血を吸わせる治療法というのは、世界各地で行なわれていました。

19世紀の花の都パリでも、大英帝国の首都ロンドンでも、大いに使われていました。.



私の方針としては、紙の媒体を主として引用することにしています。

ネット上の資料は、信頼性に欠けるものが多いので、あまり引用したくはないのですが、

これは信頼できそうだな、あるいは他に資料がないという場合のみ利用します。



イギリスのブリストル動物園のサイト http://www.bristolzoo.org.uk/ に、

ヒルが、昔非常によく使われていた、mという資料がありましたので、引用します。

動物園のですから、信頼できるでしょう。

1846年、フランス一国だけで、3,000万匹のヒルか使用されたそうです。

また、ロンドンとパリの2都市で、1年間に1,300万匹のヒルが使用されたそうです。

とまあ、相当な数が消費されています。



そのサイトにも、ヒルの療法が載っていましたが、

「中国民間療法大典」劉道清先生主編、中原農民出版社1999年より、

ヒルを用いた、治療法を紹介します。

操作方法

1、病状の軽重により、ヒル(水蛭)2~5匹。

2、ヒルを竹管に入れ、化膿している所、または腫れている所に、

   竹筒の口をあて、ヒルに化膿した血、滞っていた血を吸わせる。

3、もし1匹で足りなかったら、3~5匹、10匹まで連続で使用してもよい。

適応症

1、癰腫瘡瘍:病変部位の大小によって、ヒルを3~10匹用いる。

2、毒蛇の咬み傷。ヒルに咬まれた所を吸わせる。

禁忌症

癰腫瘡瘍(ようしゅそうよう:化膿性の腫れ物)以外に、この療法を用いるべきではない。
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第93号 ハンミョウと発泡療法

ハンミョウの使用方法。

ハンミョウは、毒薬として知られています。

正確にいうと、ハンミョウではなく、マメハンミョウなどですが、このことについてふれると、繁雑なので、単にハンミョウと表記します。

いずれ、ハンミョウについては、書きます。

ハンミョウの成分である、カンタスは、数少ない昆虫薬として、日本薬局方に記載されています。

また、社会保険薬価基準にも、掲載されています。

ということは、実際にどの程度使われているのかわかりませんが、保険のきく薬ということになります。

さて、ハンミョウは、発泡療法に用いられるとあります。

発泡療法とは、なんらかの薬物をもちいて、

  ある部位に水泡(水ぶくれ)を起こさせて、治療するという、一見奇妙な療法です。

日本での使用方法は、分かりませんので、中国での方法を紹介します。



「中国民間療法大典」劉道清先生主編、中原農民出版社1999年より、

操作方法

1、病状に応じて、薬物を選択する。

2、病状に応じて経穴(いわゆるツボ)または、部位を決定する。

3、薬物を搗き潰して、泥状にし、選定した経穴(いわゆるツボ)または、部位に、敷く。

  消毒したガーゼでしっかり押さえてつつみ、薬がもれて他に行かないようにする。

4、発泡薬を敷いた後、ある場合は4時間後に発泡し、ある場合は6時間後に発泡し、

  ある場合は10時間後に発泡し、ある場合は1日後に発泡し、

  ある場合は2.3日かかって発泡することもある。

  発泡したら、薬を取り去る。

5、水泡を消毒したガーゼで包み込み、感染を予防する。

6、発泡したところの皮膚が癒合し回復したあと、また発泡させることもある。



ざっと、こんな感じです。

具体例をあげてみましょう。



◎顔面神経麻痺

ハンミョウ、青娘子(ハンミョウの仲間)、紅娘子(蝉の一種ですが、有毒。カンタリジンなど含有)各1匹。

それぞれの頭と足を取り去り、ネギ7個を加えて、一緒に搗き潰す。

小さいシジミの殻(半片)に詰めて、「太陽穴」にかぶせる。絆創膏でななめに十字に固定し、12時間後に取り去る。

大きな水泡が出てきたら、針で刺して中の水を出す。

また、同時に養血去風剤を服用させると、なお効果的である。

脳血栓の初期に起こる顔面神経麻痺に、この治療を行うと、非常に効果的である。



◎アレルギー性鼻炎

ハンミョウの全身を磨り潰して粉にする。

1.5平方mmの絆創膏の中央に、直径6mmの丸い穴をあける。

穴は印堂穴にあわせる。

穴の中央にハンミョウの粉を入れ、その上にさらに、絆創膏を貼る。

24時間後に、絆創膏をはがす。

はがす時は、水泡が破れないようにする。

水泡が自然に吸収されようにし、その後、もう一度同様にし、3回を1療程とする。

必要に応じて、1週間後に、もう一度、治療をする。



さて、発泡療法は、お灸に似ていますが、ハンミョウなどの毒薬を利用する点が違います。

治療の原理は、残念ながら、よく分かりません。


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第92号 ヤスデの薬用効果

ヤスデ(百足)はオデキの薬

ヤスデの生薬としての名称は、「馬陸(まりく)」です。

ヤスデは、体長2・3cm位で、足がたくさんあり、ムカデを小型にしたような節足動物です。

じつは、私は子供の頃は、ヤスデの事をムカデと思っていました。

大学生位になって、初めて本物のムカデをみました。

中国では、ヤスデにも、多くの別名がありますが、そのうちの一つが、百足です。

百足の訓読みは、ムカデですから、ヤスデとムカデで名称の混乱があるわけです。

さて、ヤスデは、早くも「神農本草経」に記載されています。

馬陸:一名百足、味辛温、生川谷、治腹中大堅*。破積聚、息肉惡瘡白禿。



「虫類本草」葉苓先生、林美熙先生 編著、中国医薬科技出版社2003年 には、

馬陸:約安巨馬陸 Prospirobolus joannsi Brolemann 、または、その他のヤスデ類の全虫。

「神農本草経」に初出

性味:「神農本草経」には、味は辛、性質は温とある。

    「名医別録」には、有毒とある。

功効:破積、解毒。

主治:腹部のカタマリ、脾臓の肥大、瘍腫、毒瘡。

用法用量:外用。研いで粉にする。または、搗いて敷く。

禁忌:有毒。内服は謹むこと。

処方例:1、馬陸膏(まりくこう:ヤスデ軟膏) 

 処方:馬陸、滾山珠(こんざんじゅ:ダンゴムシの一種)、

    癩*宝(不明)、烏梢蛇(ウショウダ:黒蛇)、

    壁虎(へきこ:ヤモリ)、蜈蚣(ゴコウ:むかで)。  

   一緒に桐の油に入れ、加熱して軟膏にする。  患部にぬる。一切の瘡毒を治す。

出典:四川中薬誌

処方例:2、馬陸赤葛方(まりくせきかつこう)  

処方:馬陸、鮮赤葛。

   一緒につき潰す。頸部に敷く。

   蛾子(eziウーズ。?調べたのですが、不明。)を治す。

出典:四川中薬誌


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第91号 夜啼きには、セミの抜け殻

セミの抜け殻(蝉蛻:せんぜい)が、夜啼きに効くというのは、古書にも散見します。

こんな風に、意味づけられています

セミは、昼間は大きな声で鳴いて、夜は鳴かない。

それで、夜啼きに効くのだ、とあります。

非科学的といわれそうですが、なかなか、面白い解釈ですね。

昔の人は、それなりに考えて理由付けしたわけです。



「中国民族民間秘方大全 」 山西科学技術出版社 。

  張力群先生、張翔華先生等主編(1996.2)より、

処方の1

薄荷(ハッカ)5g、蝉蛻(センゼイ:セミの抜け殻)10g、勾藤(こうとう)10g

用法:水で煎じて、煎じた液をとり、脱脂綿に含ませる。それを、吸わせる。

解説:以前にこの処方で10例の夜泣きの子供を治療した。

    すべて、一回の投与で有効であった。

出典:吉林省中医中薬研究院 陳景芳先生



処方の2  ショー族の民間処方

蝉蛻(センゼイ:セミの抜け殻) 7匹分

用法:蝉蛻の頭と足を取り去り、下半分を使う。

    炒ってから粉にして、薄荷0.9gを加えて、水で煎じて服用する。

解説:この処方は、小児の夜泣きには確実に効果がある。

出典:福建省泉集市 鐘山*先生

注:ショー族というのは、主に福建省に住む、少数民族です。


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第90号 カマキリの卵は、頻尿、尿漏れ、夜尿症の特効薬。

カマキリの卵を用いた、実践例。

カマキリの卵は、生薬名を「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」といいます。

正確に言うと、卵だけではなく、それを含んでいる卵鞘(らんしょう)の全体です。

伝統的に、泌尿器関係の病気などや、男性のインポにも効果があるとされています。

また、精神を安定させ、物忘れを治すともあります。

いずれ、「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)については、紹介します。

今まで、多くの虫類薬を紹介してきましたが、残念ながら薬事法の関係で、実際に日本で用いることは出来ません。

ほんの少し、健康食品に昆虫や虫類が入っているのがありますが、薬事法により、効能効果は、うたえません。

しかし、うまく使えば、利用出来ることもあります。

今回は、当店での症例を紹介します。

先日、「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」が入った健康食品と漢方薬を組み合わせて、顕著な効果があったのですが、紹介します。

なお、動物薬は、植物薬に比べて、効果が早い事が特徴です。

早く、効果を出したい場合は、動物薬を使うのが、一つの方法です。

私の薬局にも、わずかですが、動物薬が入った薬などがあります。

やはり、効き目が早いのが多いですね。

さて、使用した健康食品は、薬効がうたえないので、商品名は載せません。

頻尿、尿漏れに、カマキリの卵が顕著な効果

2007年3月9日来店   70台の男性 相談は奥様より

今までは、健康で丈夫であった。

すこし前に(2月10日)、白内障の手術をした。

目の手術は、問題がなかったそうですが、退院してから、頻尿になったそうです。

特に夜、2時間おきにトイレに行くようになったり、無意識に漏らしていることも多かったそうです。

奥様は、一緒に起きるので、夜 寝られなくなって疲れ果ててしまった、ということでした。

なんとか成らないかと相談に見えました。

手術をすると、麻酔などで、体質が変わることがあります。

体が冷えていませんかと、聞いたところ、冷えているようだとのこと。

また、元気が無くなっているでしょうと聞くと、そうだとのこと。

そこで、体を暖め、元気が出る漢方薬「マレビガー」と「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」を含む健康食品の二種類を、飲んでもらいました。

次の日、3月10日に来店。

「ありがとうございます。」といわれました。

聞くと、昨日帰ってすぐ(午後2時頃)と、寝る前に、二種類を飲ませたとのこと。

「マレビガー」を飲んで少しして、体があったまった、とご主人が言ったそうです。

その夜は、トイレには2、3回行っただけで、漏らしもせず、奥様は起きないで良く寝られたとのこと。

これには、私も驚きました。

何日かして、効いてくるだろうと思っていましたから。

こんなに、劇的に効くとは、予想していませんでした。

「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」は、漢方の古典には、

遺尿(無意識に尿が出ること。尿漏れ、夜尿症など)、頻尿を治す、とあり、まさにその通りでした。

「マレビガー」は、新薬風の商品名ですが、純粋の漢方薬です。

「禿鶏散(とっけいさん)」という奇妙な名前をもった漢方薬です。

鶏という字が入っていますが、鶏が成分に含まれているわけではありません。

全部、植物性の生薬からなっています。

面白い故事があるのですが、本題ではないのでここでは、述べません。

さて、頻尿の場合、たいていは体が冷えています。

健康な人でも、例えば寒い時、つまり体が冷えているばあい、トイレが近くなるでしょう。

ですから、相談者のご主人の体は、冷えている、と解釈できます。

この場合、暖めれば良いと、考えます。

(漢方では、病気になった原因の逆をやれば良いと考えます。

  例えば、冷えていたら暖める。足りなかったら足す。

  熱をもっていたら、冷ます。)

頻尿の人、膀胱炎にしばしばなる人は、暖めれば良いことが多いのです。

「マレビガー」には、頻尿や膀胱炎に対する効能はないのですが、体を暖めることにより、頻尿や膀胱炎を改善します。

そこで、「マレビガー」に、「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」をプラスしたわけです。

以上のような、いきさつで、珍しくカマキリの卵を使って、期待した効果をあげることが出来ました。

さて、その後の15日に、また奥様が来店。

夜は、1回だけトイレに行くだけとなったとのことです。

それまで、寒い寒いといっていたのが、言わなくなったそうです。



ところで、相談された方には、「桑螵蛸(ソウヒョウヒョウ)」が、何であるかは、教えていません。

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プロフィール

鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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