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【昭和薬局】薬剤師  鈴木 覚
〒351-0035 埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
【電話】048-473-7830
【FAX】 048-473-7332
【昭和薬局ホームページ】http://www.saitamakanpo.com 埼玉漢方ドットコム
【昭和薬局ブログ】http://showayakyk.exblog.jp/

第229号 「漢方系の大衆薬」中の虫類薬  その4

アリとミミズの薬用効果

玄七通痺カプセル
漢方薬、中成薬のあるものは、成分や効果が推定されるのがあります。この玄七通痺カプセルもそうです。玄は玄駒の略でアリのことです。痺(ひ)は、しびれですが、痛みをさすこともあります。ということで、アリを主成分とした、痺れや痛みを治す薬であろうことが、推定されます。

玄七通痺カプセル
処方:アリ、黄ぎ 、重楼、老鶴草等。
効能効果:
薬理作用:1、抗炎症作用。
2、鎮痛作用
臨床応用:類リウマチ性関節炎に対しては、81.7%の有効率であった。類リウマチ性関節炎の主要な症状である関節痛、関節の腫ちょうに対しては、とくに有効である。
昼は軽く、夜は重い腰や膝の痛み、手足の冷え等の症状を改善する。
臨床応用:中医学でいう肝腎不足、風寒湿痺阻の症候を示す患者に対して、玄七通痺カプセルを投与したところ、81.7%の総有効率であった。玄七通痺カプセルは風湿性関節炎の主要な症状である関節痛、関節腫張、朝のこわばりに対して良好な治療作用があった。玄七通痺カプセルは、昼は軽く、夜は重い腰や膝の痛み、手足の冷えなどの症状も、改善した。


「竜心素」
処方:地竜(ジリュウ:ミミズのこと)より抽出した成分である竜心素。1粒に225,000単位。
   (竜心素について調べましたが、化学名は不明。ルンブロキナーゼのことか?)
効能効果:顕著な血栓溶解作用がある。脳血栓、心筋梗塞、狭心症に用いる。
血液粘度を低下させ、血栓を予防する。
高血圧、高血脂および糖尿病に用いる。
また、(新薬の)降血圧薬、降血脂薬、降血糖薬と組み合わせると良好な共同作用がある。
薬理作用:
1、肺血栓を溶かす。ウサギを用いた試験では、竜心素には、肺の血栓を溶解する作用があることが確かめられた。
2、脳の血栓を溶かす。ウサギを用いた試験では、竜心素を投与して4時間弱で血栓の溶解がはじまり、薬効は24時間持続した。
3、繊維溶解能がある。ウサギを用いた試験では、顕著な繊維蛋白(フィブリノーゲン)溶解作用があることが確かめられた。
4、体外でも溶血作用がある。Chandlerの体外血栓溶解モデルを用いた試験では、投薬60分後から溶解が始まり、顕著な血栓溶解作用があることが確かめられた。
5、降血圧、降血脂作用がある。竜心素には顕著な血圧降下作用がある。マウスを用いた試験では、顕著な降血脂作用があることが確かめられた。
6、急性毒性試験の結果は、LD50>5000mg(内服)であった。
【LD50とは、半数致死量のこと。これを体重100kgの人間にあてはめると、竜心素を500g内服させると、2人に1人が死亡する。この量は、現実的にはありえず、塩よりは毒性が少ないことを意味している。
まあ、塩のLD50=半数致死量は、知りませんが。)
7、長期投与で毒性はない。動物に、竜心素を3カ月投与したが、腎機能および血液の状態は、正常であった。
8、催奇形性はない。体重1Kgあたり8gを投与して試験したが、母体に対する毒性はなく、胎児に対する毒性はなく、胎児の外観の奇形も無かった。
(6の試験と8の試験は、矛盾しているようですが、違う研究者、違う動物を用いたことからでしょう。)
9、発癌性はない。試験結果は発癌性が無いことが確かめられた。
結論:竜心素の毒性、副作用はきわめて少なく、長期間服用しても安全である。
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プロフィール

鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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