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【昭和薬局】薬剤師  鈴木 覚
〒351-0035 埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
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第247号 「江戸の媚薬術」に見られる動物薬  その 2 

「江戸の媚薬術」に見られる動物薬  その 2

 第247回


サンショウウオ
「江戸の媚薬術」には、箱根でサンショウウオの雌雄一対を精力剤として売っていたことを記しています。

中国では、ゴウカイ(虫+合、虫+介:大型のヤモリ)をオスメスを二匹張り合わせたのを、強壮剤として売っています。
これは、効きます。
日本には、産しないので、小型ではありますが、姿かたちの似たイモリやサンショウウオで代用したのでしょう。
或いは、イモリやサンショウウオを食べると、何となく元気になるので、精がつく食べ物とされたのかも知れません。



「左帰丸(さきがん)」
「秘伝 閨(ねや)の喜悦」には、「左帰丸(さきがん)」というのが紹介されています。
処方は、
塾地黄(じゅくじおう)  8匁、山薬(さんやく)  4匁、山茱萸(さんしゅゆ)  4匁、亀膠(ききょう)  4匁、
牛膝(ごしつ)  3匁、鹿角膠(ろっかくきょう)  3匁、菟絲子(としし)  3匁、枸杞子(くこし)  3匁
以上を糖蜜で丸剤にし、食前に服用する。
腎水を補益する妙法である。
六味丸、八味丸などで効果がない人は、これを用いると効果がある、と記されています。
亀膠(ききょう)は亀の甲羅を煮出してゼラチン質を取り出したもの。
鹿角膠(ろっかくきょう)は、鹿の角を煮出してゼラチン質を取り出したもの。
鹿の角は古来から、強壮剤としても利用されてきました。
最近は、不妊にも使うこともあります。
山薬はヤマイモのこと。菟絲子(としし)は、形が陰経に似ています。
また、強壮剤としての効能があります。
山茱萸(さんしゅゆ)はグミのこと。
枸杞子は枸杞の実のこと。

参考までに、六味丸と八味丸の組成は以下の通りです。どちらにも、動物薬は入っていません。
六味丸:地黄、牡丹皮、山茱萸、沢瀉、茯苓、山薬
八味丸:地黄、山薬、茯苓、桂皮、牡丹皮、沢瀉、山茱萸、附子
「左帰丸(さきがん)」と共通した成分があ理ます。


この「左帰丸(さきがん)」は、現代の中国でも、発売されています。
八味丸と似た効能効果があり、陰萎にも応用されています。
また、「左」があれば、「右」もあります。「右帰丸(うきがん)」というのもあります。
こちらも、少し違いがありますが、「左帰丸(さきがん)」と似たような効能効果です。


「たけり丸}
江戸の町では、「たけり丸」というのが売られていたそうです。   
名前から想像されるように、バイアグラ的な効果を期待されたものでしょう。
オットセイの陰経を乾燥して、粉にし、練り固めて丸薬のようだと記されています。
本当にオットセイの陰茎であったら、効くでしょう。


「蝋丸(ろうがん)」
女性の不感症には、「蝋丸(ろうがん)」というのがあったようです。
色道指南書の「和合淫質録」に、「蝋丸」の解説と、それをまねた処方が記載されています。
“蘭方。そもそも蝋丸という物は、オランダわたりの妙薬にして、我が国にては製しがたし。
もっともこの薬は淫事に用ゆるとて、こしらえたる物ならず。諸虚損を補い、気を起こす良剤なり。
しかれども淫事に用いて、その功 大いなれば、今は専らこれを珍重す。”
以下にその蝋丸に近いという処方を紹介します。
人参、牛膝(ごしつ)、附子(ぶし)、山椒(さんしょう)、竜骨(りゅうこつ)、肉桂(にっけい)、細辛(さいしん)、
石榴皮(ざくろひ)、白礬(はくばん)、丁字(ちょうじ)、麝香(じゃこう)、烏賊(うぞく:イカ)
注:このうちの動物薬は麝香と烏賊です。烏賊(いか)は、イカの体(我々が普通に食べる部分)
ではなく、イカの軟骨(烏賊骨)です。

この「蝋丸(ろうがん)」は、処方内容から見て、オランダの薬ではないでしょう。
オランダらしさが感じられるのは、丁字くらいですから。丁字は、オランダ領のモルッカ諸島の特産のスパイス・生薬です。
しかし、漢方系の生薬としても使われています。
また、「蝋丸(ろうがん)」というのは、本来は薬の名前ではなく、剤型の名称です。
大きな丸剤の変質を防ぐために、丸剤の外側を蝋で固めたものです。服用するときは、外側の蝋を取って、用います。
その上、オランダに、薬を蝋で包むという発想はないとでしょう。
ということで、偽の舶来薬でしょう。
さて、「蝋丸(ろうがん)」になっている漢方薬は、現在でも使われています。
私の店でも、何種類か取り扱っています。
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鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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