スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


このブログの中でひとつでもいいと思ったことがあれば
下のアイコンをクリックして応援していただけると嬉しいです。


人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ
にほんブログ村
アクセスランキング参加中
☆☆☆実際に応用する場合は、自己責任で☆☆☆

そうだ!健康相談に行こう
【昭和薬局】薬剤師  鈴木 覚
〒351-0035 埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
【電話】048-473-7830
【FAX】 048-473-7332
【昭和薬局ホームページ】http://www.saitamakanpo.com 埼玉漢方ドットコム
【昭和薬局ブログ】http://showayakyk.exblog.jp/

第254号 華岡青洲の秘方は、ミミズ、ハエ、カマキリ

華岡青洲の秘方は、ミミズ、ハエ、カマキリ  


「金創神書(きんそうしんしょ)」に見える動物薬


華岡青洲先生は、世界で初めて、麻酔による乳癌の手術をした医学者として知られています。
有吉佐和子先生の小説「華岡青洲の妻」およびそれを映画化したものでも知られています。



華岡青洲先生(1760~1835年)は、「青林軒」という病院兼医学校を作り、後進の教育にも力を入れていました。
弟子たちが、先生の口述を筆記しています。


多くの、処方、治療について述べていますが、門外不出の秘方となっており、
弟子たちは、外部に漏らさぬように、血判、署名をさせられています。


「金創神書(きんそうしんしょ)」もその一つです。
神書という位ですから、大変よく効く処方だったのでしょう。
「金創神書(きんそうしんしょ)」の末尾には、外部に漏らさないことを誓約させる、
血判、署名の欄があります。


その、華岡青洲先生の「金創神書(きんそうしんしょ)」に、いくつか動物薬、
虫類薬が収載されていましたので紹介します。
ミミズも、ハエも、カマキリも使われています。


金創(きんそう)とは、金属による傷のことです。刀創、包丁等による傷のことです。
華岡先生が、ミミズ、ハエ、カマキリなどの虫類薬を使って治療をしたとは、意外でしょうが、
秘伝の書に記載されています。


以下に、「金創神書(きんそうしんしょ)」所載の、動物薬を含む処方を紹介します。


◎金創(金属による傷)及び腫れている場合の奇方
処方:茄子のヘタの黒焼き、荊芥(ケイガイ)、鹿の角の黒焼き 各10銭
製法用法:以上を粉にして白湯で、3,4銭服用する。


注:奇方とありますので、標準的ではないが、よく効くというニュアンスがあります。
  黒焼きとは、一種の炭です、炭には、止血作用、創傷治癒作用があります。
  ナスのヘタの黒焼きは、歯槽膿漏に効果があるとして、少し前まで使われていました。 


◎突き傷の血止め薬の一つ
処方:鼠の赤子 10匹、灰石 一合
製法用法:以上を合わせて搗きつぶし、艾(もぐさ)を入れて、再び搗きつぶして乾燥させる。
     それを粉にして、患部に貼る。


◎切れた筋肉を治す方
処方:津蟹(ツガニ)のハサミ、羚羊角(レイヨウカク)、鹿の角の黒焼き
製法用法:以上の薬の同量を粉にして、白湯で服用する。


◎筋が甚だ痛む時に用いる方の一つ
処方:鮒のあぶら、テレメン(テレピンオイルのこと)
製法用法:以上の二つに蜂蜜を混ぜて、患部に貼る。


◎火傷の傷の方の一つ
処方:馬の油
用法:単味で塗っても良い。
注:馬の油、いま「バーユ」という名で、化粧品扱いです。ある程度は効くでしょう。
  しかし、華岡青洲先生の創製になる紫雲膏のほうが、火傷に対しては、はるかに、効きます。


処方:辰砂、石恙、馬の油
製法用法:以上のを練り合わせ、痛むところに貼ると、不思議と効く。


◎竹の棘が刺さったのを抜く方
処方:黒猫の頭の黒焼き
製法:上記を糊に混ぜて、傷口に貼る。


処方:鮭
製法用法:鮭を乾燥させて粉にして、患部に貼る。


処方:マツタケ、生栗、串柿 各黒焼き、鮫の皮
製法用法:以上に蓖麻子をすり潰したのを加え、練り合わせる。
それを患部に貼れば吸い出す物である。


処方:芭蕉の巻いた葉、蟷螂(かまきり)
製法用法:以上を水で煎じて服用する。


◎矢の根、鉄の針が肉に入って見えなくなった場合
処方:雌鹿の目、牛蝿、蟷螂(トウロウ:カマキリ)
製法用法:以上を糊で練り合わせて、患部に貼る。
     または、野鶏の足を粉にして、患部に貼るのも良い。


一晩で治癒する方
処方:搗き栗、梅ノ木の甘皮、蛞蝓(カツユ:ナメクジ) 各黒焼き
製法用法:以上を卵白で練り、患部につける。


◎脚気が急変した場合
処方:蚯蚓油 389銭、豚の油 570銭、 
製法用法:以上の二品を混ぜ合わせて器に入れ、二日放置する。
     その後、*蘞、チサ、馬歯莧、罌粟の葉、覇王樹、撮蝋 少し。
     以上を搗きつぶして練り合わせ、上記の二品と合わせて、
     葡萄酒を加えて練り、糟(かす)を取り去って用いる。


◎縛血散(はくけつさん)  花岡(華岡に通じる)先生の秘法である。
金創で出血して死にそうな患者、または衄血(じくけつ:鼻血のこと)、吐血にもよい。
処方:反鼻(はんぴ:乾燥させたマムシ)の黒焼き、 広参(こうじん・こうしん。田七人参)
(無ければ牛皮消でも可) 各2銭、紫檀、血竭(けっけつ) 各1銭、モグラの黒焼き3銭
製法用法:以上を粉として、患部に貼る。または、独参湯(どくじんとう)を5分または1銭服用させる。


注:田七は、傷や打撲に対してよく効きます。怪我で出血している時にふりかけると血が止まります。
  また、軽い痛みなら、痛みも止まります。
  ひどい出血、痛みの場合は、併せて内服すると、古書に記されているように、
  それこそ、たちどころに痛みが止まります。


◎打撲に
黄連湯
処方:犀角(さいかく:サイのツノ)、甘草、黄連、山梔子、生姜、当帰、芍薬、麦門冬
製法用法:以上を、水で煎じて服用する。


◎金創方の一つ
放平油方
処方:ミミズ 10匹、カタツムリ15匹
製法用法:ミミズを焼酎に浸して置く。その後、竹べらでミミズの内臓を除去して、切り、
     胡麻油一合の中に入れる。
     炭火で煎じて、量が30%ほど減るくらいで止める。(これが、蚯蚓油)
     次に、カタツムリを打ち砕いて、カラを取り去る。
     それを、胡麻油一合に入れる。(蝸牛油)
     上記の蚯蚓油6分に蝸牛油4分を加える。それを、方平油という。
     筋肉が急に痙攣して痛むときは、どの部位でも、この方平油を塗ると良い。


◎竹が刺さった時の奇方
処方:鹿の目玉
製法用法:陰干しにして**と練り混ぜて、患部につける。または、飯糊と混ぜても良い。
スポンサーサイト


このブログの中でひとつでもいいと思ったことがあれば
下のアイコンをクリックして応援していただけると嬉しいです。


人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ
にほんブログ村
アクセスランキング参加中
☆☆☆実際に応用する場合は、自己責任で☆☆☆

そうだ!健康相談に行こう
【昭和薬局】薬剤師  鈴木 覚
〒351-0035 埼玉県朝霞市朝志ヶ丘1-2-6-106
【電話】048-473-7830
【FAX】 048-473-7332
【昭和薬局ホームページ】http://www.saitamakanpo.com 埼玉漢方ドットコム
【昭和薬局ブログ】http://showayakyk.exblog.jp/
プロフィール

鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



人気ブログランキングへ

にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ
にほんブログ村

リンク
twitter
twitterはじめました! フォロー/リムーブお気軽にどうぞ
検索フォーム
カテゴリ
月別アーカイブ
FC2カウンター
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。