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第257号 広文庫における「蛭」の記述 その2

田蛭  
『延暦儀式帳』
五十鈴川(原文では、伊鈴の御川)より、水を引いた(神の)田では、(肥料としての)苗草を敷かない。
・・・・・・五十鈴川から水を引いた田には、 田蛭は、穢れであるので、田蛭を我が神の田には住ませてはならない。
それで、今の世には、(肥料としての)苗草を敷かないので、田蛭も住んでいない。
(注:難解な文なので、一部省略しました。
水田に苗草=なえくさ、を肥料として与えると、蛭がわくとして、このように、神の田には苗草を敷かない、となったのでしょう。五十鈴川は、伊勢神宮の傍らを流れている川で、神聖な川です。)


馬蛭
『和名抄、十九』
馬蛭 本草に、馬蛭と云う。別名を馬蜞(和名は、むまひる)。蛭の大きいものである。

『桃洞遺筆、肇輯、三』
清の韓則癒の「雁山雑記」に云う。雁山の春夏には、馬蜞が多い。物を毒し、よく人を噛む。血が流れて止まらない。
焼いた竹葉でもって、傷に塗れば、血はたちどころに止まる。
今、淡竹葉を焼いて、試してみると、非常に効果があった。
馬蜞は、別名を馬蛭、和名をウマビル(古名)、またクマビル(今の名)と云う。梅雨に多く出る。
大きいのは、三、四寸ばかりもある。

山蛭
『本朝奇跡談、二』
伊勢の国にある、紀州藩の領内田丸領間弓村の中に、唐子谷という所に、猪草淵という、交通の大難所がある。
普通の通路の途中に、幅十間ばかりの川がある。その川の上に、杉の丸太をかけてあてって、人が往き来する。
橋の高さは、川より十間ほどである。この橋の上を渡るのは、非常に危険である。
橋の下は、青々とした淵で、深さがどの位あるかわからない。
このあたりに、山蛭という虫がいる。手足に取り付いて、人を悩ませる。
また、壁虱(ヘキシツ:ダニのこと)という蟲が多い。これまた、体に取り付いて害をなす。
全てこのあたりは、下等な未開の土地であり、住民の男女の見分けがつかないほどである。

『煙霞錡談、一』
夏秋、暖かい季節には、山蛭が甚だ多い。
「蛭の地獄」という言葉があるが、極寒の季節には、蛭を用意できるのだろうか、と疑問に思う。
この山に限らず、猿の住む山には、山蛭がいる。それは、山蛭は猿の糞から生じるからである。

青蛭
『翁草、六』
北高麗にある泥海に犬を追い込むと、青い蛭が犬の毛にまとわりつく。それを取って干すと、「緒じめ」となる。
これを、「蟲の巣」と称する。
それを取ってから半年のうちに「緒じめ」に水分を与えれば本の蛭となる、と云う。


草蛭
『和名抄、九』
草蛭、本草に云う草蛭のことである。和名、かさひる。蛭の草上に在るものである。

木蛭
艮斉間話、上
ある人云う。伊豆は木蛭の多いところである。人の声を聞けば、樹上より続々として来、人を噛む。
その鋭い口は、錐のように鋭く、血が流れ出ることおびただしい。恐るべき毒虫である。
この「蛭が小島(現在の静岡県伊豆の国市)」には、特に蛭が多いので、名づけられた。
昔、平清盛は、頼朝をここに配流して、木蛭の毒で害しようとした、と聞いた。
本当のことかもしれない。
清盛が頼朝を殺さずに配流し、後になって、平家が滅亡させられた。
それは、清盛の大いなる誤りであった。


蛭を治療に用いる。
『西国事物紀原、二』
水蛭を治療に用いたのは、古代ローマの医師的米孫(テミソン)が始めである。テミソンはキリストと同時代の人である。


以上で、広文庫における「蛭」の記述、終わり。
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第256号 広文庫における「蛭」の記述 その1

明治時代に刊行された、広文庫は、一種の百科事典であって、各種の事物について、和漢の古典を引用しています。なかには、面白い記事もあります。
今回は、蛭について、紹介します。

ひる(蛭) 

『和漢三才図会』
昔、ある人が、道の途中で水を飲み、水草も食べた。誤って、蛭を飲んだ。蛭は腹に入って子を産み、害をなした。内臓の血を吸われ、腸が痛み、顔は黄色くなり、痩せた。
(このような場合、)路泥を以って、或いは黄土をすり潰して、数升の水を飲めば、必ず下って出るものである。
蛭は、人の腹にあって、土の気を得れば、下るものである。
○按ずるに、蛭は、水中にいて湿生のものである。海帯や昆布が、雨水に永く浸かっていると、共によく、蛭に成るものである。
性は、石灰、食塩を嫌う。試しに、塩を蛭にかけると、たちまち縮んで死んでしまう。
(注:和漢三才図会の、内容は、間違っています。昔は、蛭を飲み込んでも、蛭は死なずに、腹中で子供を産んだり害をなす、と考えられていました。これは、回虫、肝臓ジストマ、アニサキスなどの寄生虫と混同されたことから来たものでしょう。また、昔は、蛭とか、ハエとか、小さな生き物は、何かの無生物が変化して生じた、とも考えられていました。)

『和名抄、十九』
水蛭(スイテツ)、本草には、水蛭という。和名は、ヒル(比流)。

『和訓栞、前編』
「ひる」、「水蛭」は、水中の泥に居るのでこの名がある。「うまびる」は、「馬蜞」である。「こうがいびる」というのは、「土蟲」のことであると云う。「山びる」というのは、深山に多く、よく人を悩ます。梢より落ちてくるものである。「木蛭」、「草蛭」、などとも呼ばれる。石の上に居るのを「石蛭」とする。延暦儀式帳には、「田蛭」という。

『新著門集、三』
京都の新町通り出水上る町に、大文字屋 代宗という、大金持ちが居た。常日頃から、大変なけちで、世人から眉をひそめられていた。
ある時、代宗の家で、仏事が行われた。
すると、何かを恵んでもらおうと、乞食が数十人集まった。
代宗は、使用人に、器に米を山盛りにして、家の前の大きな溝に投げ捨てさせ、泥水とかき混ぜさせた。
そして、乞食たちに、「こんなように捨てても、お前らには、何も与えないぞ、早く帰れ。」と言った。
乞食たちは驚いて、ぶつぶつ言いながら帰って行った。

その後、時がたち、代宗は、死んだ。
中陰(死後の49日間)に、近い身内の夢に、嵯峨の広沢の池に来てくれ、と代宗が夢に出てきて懇願した。
これは、不思議なことであると、一族のものが一緒に行き、池の水際で語りあっていると、池から蛇が出てきて、車座の一同の中に、入ってきて、とぐろを巻いて座った。涙を流しているのを見ると、首の周りに小さい蛭が、蓑をきているようにびっしりと、取り付いていた。
これは恐ろしいことだと、蛇を器に入れて、家に帰って、丁重に葬った。

非常に悲しく、不思議なことがあったものだ。

『遠山著聞集、二』
秋葉山奥の院から百五十町を行くと、行き来する人が稀になる。ただ峰をつたって歩いて行くと、木々が茂って、ほとんど日が見えない。夏の暑い頃であったも、肌寒い。三月より十月までは、蛭が多く、茂っている木々に覆うように沢山居て、人の足音が聞こえると、蛭が皆、頭を下にして人に飛びついてくる。衣服を通りくぐって、血をすい、人は血だらけとなる。

『本朝俗諺志、三』
土佐の国、安喜の近所、井沖村の蛭は、人を噛む、弘法大師が手ののせた時にも、手を噛んだ。それで、弘法大師が、虫の口を封じた、と云う。
(注:恐らく、井沖村の蛭は、人の血を吸わない、という迷信があるのでしょう。それは、弘法大師の霊力のおかげである。これも、弘法大師の伝説の一つでしょう。)
小溝一つ隔てた隣の村では、世の常の如く(注:普通に血を吸う)であるとのことである。

『古今医統、七七』
昔、ある人が、夜間に水を飲んだ。誤って、蛭を呑み込んだ。腹に入って、しばらくすると、蛭が子供を産んだ。小さな蛭は、人の、肝血を食べ、耐え難いほど腹が痛んだ。顔は黄色くなり痩せて、まったく食べられなくなる、治療できなければ、必ず死ぬであろう状態になった。
これに対する処方は、以下の通り。
田んぼの泥の一かたまりと、小さな死んだ魚三匹、豚の脂を一緒に混ぜる。巴豆十粒の油を除いて、泥に入れる。これらを一緒にして搗き混ぜ、緑豆の大きさに丸める。田んぼの冷たい水を用いて、飲み下す。大人は、五から七丸、小児は三丸を飲ます。
すると、すぐに水蛭を下痢と一緒に、全て下す。
更に、八珍湯を服用させる。
(注:この症状は、肝臓ジストマでしょう。これに対する処方は、まじない程度でしょう。)

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鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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