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鉱毒地鳥獣虫魚被害実記  1月   第262回

鉱毒地鳥獣虫魚被害実記  1月
                                            第262回   2015.9


 底本として、伝統と現代社、1977、1刊、「足尾鉱毒亡国の惨状 被害農民と知識人の証言 復刻」に収録されている「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」を用いました。
 木下尚江「田中正造翁」に、「渡良瀬川の詩」と題して「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」の全部ではないが、多くが収録されていますが、それも参考としました。ただし、この文章を「詩」と称しているのは、間違っています。詩ではなく、苦しみを描写したものです。その上、文章の一部を改変しています。何らかの意図も伺えます。
 「義人全集 鉱毒事件 下巻」にも、「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」の一部が紹介されていますが、これは引用、紹介であって、特に問題は、ありません。

「い」と「え」について。
しばしば本文中に、「い」と「え」の混同が見られます。これは、鉱毒被害地である、上毛、足利近辺の方言の特長です。たとえば、「草が生える」を「草がはいる」などの表現が見られます。著者の庭田源八先生は、栃木県足利郡の生まれであるので、そのような表現が見られます。その場合、本文の後に( ) で、標準語での音を示しました。


(足尾鉱毒事件) 鉱毒地鳥獣虫魚被害実記 1月
副題「北関東・渡良瀬川流域の昔の自然、特に鳥獣虫魚について」


立春正月の節、雪が一尺以上も降りますと、まだ寒う御座(ござ)りますから、なかなか 溶けません。
子供などが 雪を二坪くらい片付けまして、その所に餌をまき置きますると、二日三日も餌に飢(かつ)えておりますから、その所に 種々の鳥が来ますから、そこへ青丸竹 寸(すん)くらいなるを 土間につけ、横に致し、
根本に杭(くい)を三尺位(くらい)の間をあけて 二本打ち立て、合(あい)にはさみ、根の一番杭(くい)は 根の外に打ち立て、二番杭(くい)は 内にして 力かぎり弓に張り、
竹の先に 力の持つ所くらいに 竹杭(くい)を打ち立て、土際(つちぎわ)より三寸くらい出し、
これを矢はづ(矢筈)に切り、細き苧糸(カラムシと読むのか?)の先を結び 玉にして、右 矢はづ(矢筈)の竹杭(たけくい)に挾み、おおよそ十二三間位の所に 綱を引き置き、
右 雪かたづけ、餌をまきつけました所に、雀や鳩が餌にこごえておりまするを 待ちおりまして、これを 急に糸を引きますから、矢はづれ、杭(くい)に玉を結びとめて置きました 青竹弓がはづれまして、
雀や鳩が 一度に三匹も五匹も取れました。
又 同じく 麦ぶるい と申しまして、差し渡しが三尺位、深さが六七寸位のふるいを、その位に 雪を除き餌をまき置き、その所にかぶせ、地より一尺五寸くらい斜めに伏せ、細き竹に糸を付け、これも十間長き糸 引き置き、
右 同じく小鳥が餌に渇(かつ)えて降(お)りるを見て、急に引き 小鳥を取る。
一匹二匹は 取れ申しそうろう也。
前に申した 青竹弓を ブツハキ と言う、麦ふるいを 引きかぶせと言う。
近年 鉱毒被害のため小鳥少なく、二十歳以下の男子、この例を知る者なし。
 
正月の節より 十日も立ちまして、雪が七寸 ないし一尺余も降りまして、寒気も 余程ゆるみましたとも 見えませんけれど、もはや 陽気でございまして、その明る日 晴天になりますと、雪は 八・九時十時より だんだん解けますに、田んぼ共 日なたの良き箇所(かしょ)は 所所に土地が 雪よりあらわれます。
陽災(かげろう)は立ちまするが、陽気が土中よりのぼりて、譬(たとえ)ば 湯げの如きが立ち登る。
太陽 照らし 九時より十一時 おおよそ三時間位あります。然(しか)るに、鉱毒被害 極々(ごくごく) 八九寸より三尺に 渡りそうろう田んぼには、更に陽気の立登るを不見(みず)。愚(ぐ=私) 考え仕りそうろうには、鉱毒のため 陽気の立登る土地 性分なきものと認めそうろう。
鉱毒 これ無き場所は、陽気 立ち登る事 更に変わる事なし。


雨水(うすい) 正月の中の節に当りましては、渡良瀬川(わたらせがわ)の瀬と淀(よど)の間には、所々に 藻が生え、コウホネ等と言う草が 多く茂りて、水中に草が生えました。
コウホネは、芭蕉の葉の小さいような 青々と致しまして 軸が丸く、黄の花が水中より ぬけ出て咲きました。
その外も草が多く茂りましたが、洪水 度毎(たびごと)に鉱毒が沈澱いたし、川々支流も同様、只今では 更にござりません。
もっとも、右 草類は 何(いず)れも寒中より出る草、その藻の根のあたりに、蜆(シジミ)やニギラコ(握ぎらこ:何かは不明)等と申しまして、小さい片貝様なが 多くおりました。
只今では、草もろともに だんだんとなくなりまして、更らに御座(ござ)りません。
又 沼等にて、ドンブ虫(水生昆虫であろうが、何であるかは不明)と言うがありました。
その虫をすくい取り置き、針に差し 餌に致し 置き針と申しまする。
置きますと 鰻が冬籠(ふゆごもり)り致し、穴より出ました。
餌についておりますから 多く取れましたが、鉱毒被害以来 取れません。

朝霞の漢方  昭和薬局    薬剤師  鈴木 覚
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第261号  「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記 前書」

第261号  「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記 前書」
                                     2015.9
庭田源八先生著、明治31年旧2月10日(稿了)
副題「北関東・渡良瀬川流域の昔の自然、特に鳥獣虫魚について」


前書

「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」は、足尾銅山鉱毒事件の基礎資料の一つとされています。
群馬県館林市には、「NPO法人 足尾鉱毒事件田中正造記念館」というのがあります。
2、3年前に、そこに行ったときに、「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」の存在を知りました。そのNPO法人で、再版したそうですが、今はもうないとのことでした。


実は、私は、足尾鉱毒事件の被害者の子孫です。私の曾祖父・鈴木伊助は、鉱毒事件によって、先祖伝来の土地である谷中村を、追われました。田中正造先生については、このような事を聞かされています。
田中正造先生は、鉱毒被害救済のために、鉱毒被害地の足を運び、支持者の家に泊まって活動をしていました。
正造先生は、曾祖父 鈴木伊助の家にも、泊まったりしたそうです。そのとき、私の祖母は、まだ幼児でしたが、正造先生の事を、「じい じい」と呼んでいたそうです。また、田中先生に背負われたこともあったそうです。

さて、私の先祖の住んでいた自然環境はどんなものであったか、と思う時もありますが、手がかりがありませんでした。そんな時に、「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」を知りました。何とか手に入らないだろうかと、調べましたが、その時は、見つかりませんでした。
それが、先日(2015.8)、日本の古本屋というサイトで見つけ、早速購入しました。
「足尾鉱毒 亡国の惨状-被害農民と知識人の証言」(復刻 伝統と現代社)、に収録されていました。
 
これを読んでみて、渡良瀬川流域の自然の恵みに驚かされました。
「エジプトは、ナイルの賜物」という言葉がありますが、私にとっては、「両毛地方は、渡良瀬の賜物」であるとの裏付けを得た思いです。

題名に被害実記とあり、筆者の庭田源八先生は、鉱毒の被害について、世間に訴えたいとの思いで、この「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」を書いたのでしょう。しかし、図らずも、鉱毒被害以前の、渡良瀬川流域、即ち狭義での両毛地方の、明治初年までの、自然を描写したことに成りました。
この「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」は、「北関東・渡良瀬川流域の昔の自然、特に鳥獣虫魚について」と副題をつけてもいいのではないかと思います。明治時代以前の北関東の自然について「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」以外に描写されたものが、あるのだろうかと疑問です。現代ですら、寡聞にして、私は知りません。
「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」は、博物誌としても、価値があるものだと思います。

私は、「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」を読んで、これは、大変貴重な自然の資料だと思うと同時に、現在の若い人にとっては、かなり読みにくい文章であろうと思いました。
文章には、文語調、候文、口語調等が混じっています。また、送りがなの混乱、当て字の漢字が多用されています。それらが、一種の不思議な魅力をかもし出していますが、読みにくさにもなっています。

著者の庭田源八先生は、明治31年2月10日に60歳と記しています。すると、江戸時代の生まれであり、もうすでに、著作権は消滅しています。
そこで、「鉱毒地鳥獣虫魚被害実記」の原文を尊重しつつ、多少読みやすいように、
手を加え、旧仮名遣いは現代仮名遣いに変えて、紹介します。







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「蘭療薬解」中の動物薬  その3

「蘭療薬解」中の動物薬  その3
                                  第260回
近世オランダの動物薬(虫類薬を含む) 
ミイラ、蠅の頭、ワニも薬だった!




蠅(はえ) Vliegen フリーゲン
主効 よく吐を湧かす。あるいは、研いで塗れば、よく瘡を破る。頭を用いるとよい。


鼠尿(そにょう) Muizekeuters ムイニセケウテルス
主効  つけて貼れば、瘡腫を逐う。薫灼すれば瘡蝕を留める。
注:文字通りネズミの尿。


母偱密乙那(むゆみーな) Mumiena ムユミーナ
主効 血脈を渋らせる。仮熱を解す。あるいは、諸血症、あるいは癆熱などには、これを服用する。また、外用すれば、腐を治し、痛みを止め、止血作用がある。ムユミーナは、木乃伊(ミイラ)である。
注:中世から、近世に至るヨーロッパでは、ミイラがさかんに薬として用いられた。この項は、その証左の一つ。




烏蛇(うだ、くろへび、からすへび) Zwartslang ツバルトスラング
主効 神経を活発にし、筋脈を通暢する。微瘡伏毒、あるいは寒痺、疼痛など、これを服す。
注:烏蛇(うだ)は、日本では、黒蛇。色の黒い蛇を指します。しかし、生薬としての烏蛇は、烏梢蛇(うしょうだ)のこと。日本には、産しない。


野蚕(やさん) Blawzeiulm ブラーウシウルム
主効  筋脈を通じ、瘡疹をなおす。煎じて服用するとよい。
注:蚕の仲間で、あまり家畜化されていないもの。

野猪胆(やちょたん) Wilthalken ウイルトハルケン
主効 精神を清め、気管を通じ、食道を推し、仮熱を退け、薫じて虫動を伏せる。あるいは、焼酒を加え、あるいは、酢を加えて、証に従い、服用する。
注:イノシシの胆嚢。


鰻胆(まんたん)   Arneygal アルネイガル
主効:肝胆を清め、骨熱を解し、兼ねて諸虫を殺す。焼酒に和して点じれば、眼翳(がんえい)を除く。
注:マ行にあることから、マンタンとした。ウナギのキモ

鰻油  Arneypeostz アルネイペッシ
主効:筋絡を潤し、仮熱を解する。兼ねて諸虫を殺す。



鶏子油(けいしゆ) Rabaalonoil ラバーロンオーリ
主効:筋肉を調和し、胆熱を除き、腫痛を退ける。
注:おそらく、卵黄油(らんおうゆ)のことであろう。

鶏尿(けいにょう) Hoendermist ウーンデルミスト
主効:悪血を破り、膀胱を通じる。

鯨尿(げいにょう) Ambergys アムベルゲレイス
龍涎香のことである。鯨の尿と称することもあるので、再掲した。
  
鯨勢(げいせい) Waltehot ウアルスコット
主効:腎脈を固め、筋骨を養う。
注:鯨勢(げいせい)とは、鯨の陰茎のこと。


蝮蛇(ふくだ) Adder アッテル
主効 神経を流動し、筋絡を活発にする。あるいは、諸瘡を治す。
注:要するに、マムシのこと。

鮒魚(ふぎょ) Karper カッペル
主効:腸僻を除き、筋肉を和す。貼ってつければ、瘡熱を解し、疼痛を定める。
注:フナのこと。




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プロフィール

鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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