第170号  「山家薬方集」中の虫類を用いた毛生え薬

「紅毛流」の毛生え薬には、カエルとカタツムリ



「山家薬方集(サンカヤクホウシュウ)」は、

  江戸時代の3大農学者の一人である大蔵永常の著わした、実用処方集です。

山家とあるように、人里離れたところに住む人、

 それと貧しい人のために、著わしたものでしょう。

以前紹介した、「救民妙薬」と同じ主旨です。

違う点は、「救民妙薬」は、上から与えられたもの、

 「山家薬方集」は、下から自発的に出てきたもの、という所でしょう。



今回は、動物薬、虫類薬を用いた、毛はえ薬の処方を紹介しましょう。

蛙、蝙蝠、蛭は、全て虫偏の虫類薬です。

最初に出てくる処方には、紅毛流とありますから、

 オランダ風ということになります。

しかし、内容から見て、そうとは、とても思えませんね。

毛生え薬 

紅毛流

◎蛙の皮(1匁、黒焼き)、カタツムリ(1匁、黒焼き)、

  マコモ(2匁、黒焼き)、サイカチ(2匁)、

  いぬひり草(?)(2匁)。

 シキミの葉の汁3匁、ショウガの汁2杯、

  この二つの汁を合わせて「やしほの油」1杯に入れて煎じ、

  布でこす。

 それに上記の5種の薬を混ぜ、その後、唐蝋を入れて、

  ねりあわせる。



◎コウモリ(蝙蝠)黒焼き、マコモの黒い粉、各同量をゴマの油でつける。

  2、3度つけて、毛が生えないということがないほど、

  不思議と効く処方である。



◎ネズミの新生児、ヒル(蛭)の腹をしごき、

  マコモの根、以上の3種を黒焼きにし、ゴマの油でつけるとよい。

  不思議なことに毛が生える。

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鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

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