第45号 水戸黄門。「救民妙薬」の中の虫類薬・動物薬  その6

82.打ち身の薬。
◎ニカワを溶いてつけると良い。
◎フナまたはドジョウを、擂り潰して、つけると良い。

83.接骨(ほねつぎ)の薬。
◎ヤママユを黒焼きにして、粉にして、
  山芋を生ですったものと混ぜ合わせ、柳の皮で巻くとよい。

84.小児の五疳(5種類の疳ということ。
         子供が種々の病気で衰弱したり、
         呼吸が弱くなったり、
         神経症状が起きたりすることをいう。
         しかし、疳の意味そのものがアイマイ。)の薬。
◎車前草の根、葉、実を一緒に黒焼きにする。
  ウナギを蒲焼にし、味噌の中に先の黒焼きを少しずつ入れ、焼いて食べる。
◎疳で目が見えなくなった場合には、
  ヒキガエルを黒焼きにして粉にして、少しずつ お湯で服用するとよい。
   
86.小児の疱瘡(ホウソウ。天然痘)の薬。
◎赤牛の歯を粉にして服用する。

88.鳥目の薬。
◎鯛の塩辛を食べると良い。
◎ヤツメウナギを食べてもよい。
◎赤エイのアブラワタを、煮て食べてもよい。
  鰻のハラワタでも良い。

87.天然痘が目には入った場合には、
◎すずめのおごけ(イヨカズラ)の果実の殻を取り、
  中にいる虫(何かの幼虫でしょう)をすり潰し、
  出てきた液を目にさすとよい。

89.突き目の薬。
◎雨にさらされたサザエの蓋を焼いて、
  焼き明礬(ミョウバン)を少し加えて、粉にして、
  少しずつ管に入れて、目に吹き入れるとよい。

94.脚気の薬。
◎牛の糞を、暖かなうちにとり、
  痛むところに塗り、その上を包んでおく。

95.瘧(おこり。間歇熱のこと)の治療薬。
◎酒を盃にいれ、一夜 星の影を映して、
  翌日の夜明けに、べっ甲の粉(一匁)を、その酒で飲む。
  亀の甲はよくさらしたのを用いること。

96.瘧(オコリ)の薬。
◎長引いている瘧には、亀を煮て、食べてもよい。

98.血止め。
◎アオシトド(アオジのこと。鳥の一種)を黒焼きにして、ひねりかけると良い。
  飲んでもよい。
◎時鳥(ホトトギス)を、黒焼き粉にして、つけると良い。
◎クジラの髭を、黒焼き粉にして、つけると良い。

99.吐血の薬。
◎フトガラスを、黒焼き粉にして、お湯で服用すると良い。

100.下血の薬。
◎サシサバの頭を、黒焼きにして、お湯で服用する。
◎黒猫を、黒焼きにして、お湯で服用する。

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【昭和薬局】薬剤師  鈴木 覚
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プロフィール

鈴木 覚

Author:鈴木 覚
埼玉県で薬局を開局しています。
漢方の勉強と趣味を兼ねて資料を集めている内、虫類にも面白い薬効があることに気がつきましたので2006年からブログをはじめ、今までご紹介してきました。
是非多くの方々に虫類の薬効を広く知っていただければ幸いです。
初めての方は【第1号】はじめに をご覧ください。

ご質問ありましたらtwitterにて。
ただし、虫に関する話題に限ります。



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